脳は、私たちのほとんどあらゆる活動をコントロールしている司令塔です。それがうまく働かなければ、精神活動も身体活動もスムーズに運ばなくなります。認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったためにさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態(およそ6ヵ月以上継続)を指します。
認知症を引き起こす病気のうち、もっとも多いのは、脳の神経細胞がゆっくりと死んでいく「変性疾患」と呼ばれる病気です。アルツハイマー病、前頭・側頭型認知症、レビー小体病などがこの「変性疾患」にあたります。
続いて多いのが、脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために、神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その結果その部分の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れてしまう脳血管性認知症です。
「厚生労働省の『認知症とは』より」
リハビリスタジオてぃーだでは、認知症を予防するために「デュアルタスク」という手法を用いています。デュアルタスクとは、2つのことを同時にすることを意味しますが、てぃーだでは、運動しながら、脳を使うという方法で、認知症を予防しています。
例えば、計算をしながら、運動をすると、いつもできる運動が、難しく感じたり、簡単な足し算が、すぐに答えられなかったりという経験は、誰にでもあるかもしれません。それは、脳に「計算する」と「運動する」の2つの指令を同時に与えているため、難しく感じるのです。その方法を用いて、認知症を予防しているのです。
また、リハビリスタジオてぃーだ千城台、八千代高津の2つの施設では「おとなの学校メソッド」を導入して、学校形式で楽しみながら認知症緩和・改善をしています。
他にも「リハビリスタジオてぃーだ」では、脳を活性化させるために、様々な取組みをしています。例えば、男性にとっては「麻雀」や「将棋」などのレクもその1つです。「歌声広場」のような、レクリエーションも実施しています。また、経済活動が不足するお年寄りのために「施設内通貨(フラ)※真砂、八千代」などを活用してのリハビリにも参加していただいています。
【施設内通貨のメリット】
・脳の活性化につながる
・リハビリなどに意欲を持つことができる
・楽しい!